118: 恋人は名無しさん 02/02/27 23:15
これは俺が巻き込まれた話。いいのかな? 

大学のサークルで知り合った同期の女でTってのがいるんだ。 
ちょっときつい美人で性格もからっとしている。頭もいい女だった。 
ちょっと気になる存在だったけどTはすぐ先輩と付き合い出したしはっきりいって俺の手におえる女ではなかったからそれはそれで良かった。 
むしろ意識しないで付き合える異性の友達ができたということのほうが俺にとっては大きかった。 

先輩もそれを知っていたから何も言わなかったしいい友人関係を続けてた。そしてTは美人だったから実際よくもてた。 
でも浮気をすることもなく傍目から見てもすごく仲のいいカップルというのはよく分かった。 
あの二人の間に入りこもうなんて奴はいないと思われた。 

あいつが入って来るまでは。


119: 118 02/02/27 23:20
それは俺達のいるサークルに入部してきた2期下のN。
みんなグループで入ってきているのにそいつは1人で入ってきたものだから当然知っている顔がいない。
かわいそうだと思って俺もTも積極的に仲間に入れていた。

早く打ち解けるようにと気を使うT、そして俺は彼女がそう言う人だというのを良く分かっていたけれど、Nはもともとモテそうになかった奴だからTが優しくする事に誤解して舞い上がったようだ。

そしてそのころ先輩は就職活動で殆ど大学に来ていなかったし、Nもサークルを掛け持ちしていたから噂を聞いていないのは仕方がない。NがTに彼がいると知り、しばらくたったある日相談を持ちかけられた。

「Tを好きになってしまった。将来結婚したい」と。

120: 118 02/02/27 23:24
でも、俺はあの2人がすごく仲がいいのを知っていたしNがなにかやったところで絶対に壊れることがない思ったから「お前が言っても絶対に無駄だ。あきらめろ」とつげた。
そしてTにもそれを教えた。

しかしこの手の話に慣れているTは「またか」という感じで
「私が先輩と付き合っていることは知っているんでしょ? 先輩と別れるつもりはないから何を言ってきても私の気持ちは変わらない。私にできるのは先輩として接することだけよ」とからっとしたものだった。
俺もそれでいいと思った。そのことでサークル内の雰囲気をギクシャクさせたくなかったから。

そしてNが思い込みの激しい上に独占欲の強い奴だったとはまだ知らなかったから。

123: 118 02/02/27 23:28
最初に書いたがTは美人で頭もいい。よくありがちなパターンで自信家で気の強い女だった。
だから評価も極端に分かれるタイプで嫌う人はとことん嫌っている節もあった。
しかし本人は何を言われてもそれを跳ね除ける強さを持っていたし、何年も友人付き合いをしている俺はそれなりに彼女を理解しているつもりだった。
自分が認めた友人はすごく大切にすることも分かっていたし、後輩の面倒もよく見ていた。

そしてべつの勉強系サークルに入っているTは学内でも顔が広かった。
しかしそれが事態をややこしくすることにはまだ気がつかなかった。
その1年後、俺達が大学4年のとき。

ある日、Tが血相変えて怒っていた。

124: 118 02/02/27 23:31
最初に言うと勉強系のサークルの後輩がたまたま引き受けた単発のバイトで組んだ相手がNで、なんとなく話をしているうちにTと共通の知りあいということに気付いたのだとか。
独占欲の強いNは変なライバル意識を燃やして「俺のほうがTと親しいんだ」とばかり
自分が今まで仕入れたTのプライベートなことを色々その人に話したのだと言う。

サークル活動のときに後輩から今まで自分が話したことのない内容を事細かく聞かされ、驚いて聞いたところNが話してくれたと言ったらしい。
「いくら共通の知り合いとはいえ、初対面の人間に話す内容ではない」とTはそれで激怒したのだ。

それでも俺は「プライドの高い女だから気に触ったんだろう」程度にしか思わなかった。
自分が巻き込まれるとは思わなかったから。

そして今にして思えばこれがNの暴走の始まりだったのだ。Nが本性をあらわすきっかけのできごとだった。

127: 118 02/02/27 23:33
すぐ怒りを解くと思ったTはなかなか機嫌を直そうとしない。
そしてNは俺に泣きついた。Tに機嫌を直してくれるよう頼んでくれと。

俺はまだNの本性に気付いていなかったが、この件でTは「もう一切Nとは関わりたくない」と言っていたのだ。Nの本性がはっきりとわかった、と。

俺はそのころ頼られた以上は面倒を見なければ、というくだらない正義感があったしTが頑なにNを拒む理由は分からなかった。そしてその頃NはTの気を引こうと更に悪あがきを進めていたこともまだ知らなかったから。

131: 118 02/02/27 23:35
Tは気が強いからサークル内でも結構厳しく、苦手がっている後輩は少なからずいた。
そう言う連中が集まればTの悪口大会になることも珍しくはない。
そしてNがTを好きなこともこの頃はサークルの連中、みんなが知っていたからからかわれるのが嫌で一緒にTの悪口を言ったらしい。

しかも自分が言った内容を別の後輩、Kが言ったことにしてTに報告していたのだ。
Tは厳しかったけれど面倒見がいいため少ないながらも心服している後輩もいた。

Nにしてみれば自分の同期にあたるKを可愛がっているのが気に入らなくて邪魔をしようとしたのだ。
「TがKを遠ざければまた自分を可愛がってくれるだろう」と。いわゆる「自作自演野郎」だったのだ。

134: 118 02/02/27 23:37
その頃、色々と忙しかったTはそのことを聞き、Kに怒ったのだそうだ。ところが当然Kは何の事かわからない。

ようやく全ての事情を知ったKはNに「どう言うことだ」と怒ったところ「俺は知らない。Tが何か勘違いしているのだろう」と返したとかで、やがて三つ巴の大喧嘩に発展。
俺が介入するとかえってややこしくなるだろうと思い、悪いけど静観していた。
そして当時、悪いけれどTにしては大人気ないな、とも思っていた。

やがて誤解が解けTとKは仲直りをし共通の敵、Nに対して結束が固くなった。
そのため、Nは俺に泣きついて来たのだ。

135: 118 02/02/27 23:39
そしてその頃、Tに話しかけてもことごとく無視されるためNはお詫びの手紙やメールをTに出しまくっていたらしいのだ。
しかし(あとで全て見せてもらったけれど)内容は全て人のせいにする言い訳でしかなかった。

「俺は悪くない。悪いのはあなたであり、その取り巻きだ。しかしあなたの欠点を俺は認める。
あなたを理解しているのは俺だけです。先輩は就職してから週末しか会えないじゃないですか。俺なら毎日会いにきます。俺がこんなに好きなのにあなたはどうして振り向いてくれないんですか」
「先輩よりに先にあなたに出会っていたならあなたは俺を好きになった」
「いずれは俺のことを好きになるようになる。手段は選ばない」
こんな内容の手紙の山。



俺はまだそのことを知らなかったけれど、NはTに連日このような手紙とメールを出していたのだ。
その傍らでKにも変な裏工作を繰り返していたらしい。

136: 恋人は名無しさん 02/02/27 23:41
>>135
やべぇ怖すぎる・・・

137: 恋人は名無しさん 02/02/27 23:41
いやあああああああ!!!!怖いヨー!>N

138: 118 02/02/27 23:43
もっともTもKもこの時点でNとの接触を極力避け、まめに連絡を取り合っていたため、Nの裏工作はことごとく失敗に終わっていたのだが。

そしてある日の夜、自宅で提出期限の迫ったレポートを書いていたらNから泣きそうな声で電話が来た。
「謝っているのにTもKも相手にしてくれない。話を聞いて欲しい。すぐ来てくれ」と。
しかたないから寒い思いをしながらバイクを飛ばし、20kmくらい離れたNのアパートに行くことにした。

「レポートを後回しにしてきたんだ。それなりの話があるんだろうな」と言ったところNは予想外にけろりとした顔で「おれもゲームを後回しにしてるんですよ」

先ほどの電話は俺の同情を買うために仕組んだNの一人芝居だったのだ。


139: 恋人は名無しさん 02/02/27 23:44
>>138
私ならその場でNの息の根止めてさしあげます・・・

140: 118 02/02/27 23:45
俺は何も話を聞かずにNのアパートをあとにして帰り道にあるTのマンションに立ち寄り、ようやくNを避けている理由に気付いたことや今まで思っていたことを話した。このときにTは今までもらったという手紙の山を見せてくれた。

そう、今度はKと俺がTの味方についたのだ。

そうしたらNは人前で泣き落としをする作戦に出てきた。知らない人が見たらどう見ても俺達のほうが悪人だ。
俺達が逃げられないようにサークルの活動中、休憩時間を利用して俺達のほうに来て何かぼそぼそつぶやき、無視をすると泣き出す始末。

正直言って逃げたかったのは俺だけじゃないはずだ。

141: 118 02/02/27 23:48
>>139
Nのためにハンザイ者になりたくなかったんですよ。スマソ。

続きます。

ところでサークルは活動が終わってからいったん部室に戻りミーティングをしてから解散する。
そんなことが続いたある日の事、Tが「コンテストに応募することになっている論文を仕上げなければならないから途中で抜けさせてもらう」と部室に戻らずコンピューター室に行ったことがあった。

一人にして大丈夫かな、と思ったけれどとりあえず俺まで抜ける理由はないかな、と部室に戻り解散した。
ふと気がつくとNがいない。

もしかして、と思った。

145: 118 02/02/27 23:56
「コンピューター室は部室から離れているし、まさかな」と思いながら校門とは反対方向のコンピューター室に向かい、ドアを開けようとしたところTの悲鳴とNの怒鳴り声が聞こえた。
「何やってんだ!」とドアを開けたらTが逃げられないよう部屋の隅の壁に追い詰められていたのだ。

安堵の表情を浮かべるT。Nに対して心底腹が立った俺。
殴りかかろうとした俺の雰囲気を察知したのかそそくさとNは逃げるように部屋を出て行った。
「ありがとう。来てくれて助かった」とTは気丈に笑っていたけれどしばらく動けなかった。
論文に没頭していて背後にNがいたのに気付かなかったのだそうだ。

それからNは更にストーカー化していった。

147: 118 02/02/28 00:01
学内では極力誰かと一緒にいるようにしているため、ガードが固いと思ったのかTのマンション周辺をうろつき出した。

大学から離れていて、近所に知り合いが住んでいなかったというのもまずかった。
しかもNのアパートからTのマンションまでは歩いて行ける距離なのだ。

だから突然部屋に押しかけることもあったらしい。(当然居留守を使ったそうだが)
部屋での様子を記したらしい手紙が新聞受けに入っていたことも何度かあったと聞いた。
盗聴されていたのではないかと言われているけれど、今となっては確かめる術もない。

もちろん俺も時々様子を見にマンションに顔を出すこともやっていた。
先輩も事情を知っていたからできる限りTを守っていた。
救いだったのが先輩がT以上に自信家の切れ者だったため、Nも先輩だけは苦手だったらしいのだ。
表立って何かを言えない分手紙やメールに走ったのではないかと思う。


148: 118 02/02/28 00:07
結局俺達が大学を卒業し、Tが郷里に帰って以来なにもなくなったそうだ。
「刺されなくて本当に良かった」というのがTが郷里に帰る際の別れの言葉だった。

細かいことまで書けなかったので主要人物だけに絞って書いたけど、Nは俺にも愛想をつかされるとまた別の人に自作自演で泣きついたため、実はサークルの部員10数人巻き込んだ騒動になっていたため収拾のつかない状隊になってました。

その後、Nはサークルの部員誰にも相手にされなくなり活動に来ることもなくなったそうだ。
自業自得だと思うがね。

文章量の割にたいした事のない内容でスマソ。

150: 恋人は名無しさん 02/02/28 00:10
あー、卒業したのね。Tが無傷でほんとうに良かったYO!
悲惨なNの消息をなんとなく知りたかったり…

151: 恋人は名無しさん 02/02/28 00:16
118です。

書いていいのかどうしようか迷ったんだけど、時効だからと思って書きました。
当時はやっとストーカーという言葉が出始めた頃で規制も何もなかったからNのおかげでいろんな事を学んだよ。

読んでくれた皆さん。ありがとう。

156: 118 02/02/28 01:07
Tとも先輩ともいまだにメールや電話で付き合いは続いてる。元気でやってるらしい。それに

>Tは厳しかったけれど面倒見がいいため少ないながらも心服している後輩もいた。

と書いた通り、Kを始め数名の後輩達もいまだにTとつながりを作って仲良く
メールをしているとの事。俺もたまにKに会うけれど、Tは未だによく面倒を見ているらしい。
ま、ハッピーエンドというやつだな。


そしてNはというと・・・
実はこの男、地方のいいとこのドラ息子で母親が甘やかし放題、尻拭いし放題のマザコンだったんだな。
親のコネでそこそこの企業に就職したそうだけど、なんだかえらく老け込んだらしい。
つい最近、Nを見た人の話しだと頭もはげちゃって実際年齢よりも20近く老けて見えたとか聞いた。

こっちもほとんどお約束だな・・・


引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/ex/1014178374/

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