65 :名無しさん@おーぷん 2015/06/19(金) 19:23:24 ID:0FZ
子供の頃は猫に反感を持っていた。
母が大の猫嫌いで猫への悪いイメージを刷り込まれていたから。
私は実際には嫌ってはいなかったけど、
その頃は野良猫や放し飼いの猫も多くて、
庭に糞をしていくし、食べ物関係での被害などもあって、
「これだから猫は!」と怒る母に同調していた。

ある休みの日の昼間、台所で用事をしていてふと茶の間を見ると
庭に面した窓から上り込んだ猫が机の上の食べ物に手を出そうとしていた。
こらっと叫んで茶の間に向かうと、猫は、庭じゃなく隣の部屋に逃げた。
当然私も隣の部屋へと猫を追いかけ、猫はさらに玄関まで逃げた。
行き止まりになった猫は玄関の棚の奥に突入、牙をむいてシャーシャー唸る。
そんな所に立てこもられても困るし、とにかく出て行ってほしくて、
私は玄関に置いてあったほうきの柄で棚をバンバン叩きまくった。
すると猫が「……ンニャアァ~ン……」と
すっごく可愛い、頼りなげな、悲しそうな、細い声で鳴いた。
その一声だけで私は自分が小さな可愛い生き物を虐待する悪者だと思えて
えっ…ごめん…みたいな気持ちで手を止めた。
次の瞬間、猫が弾丸みたいなスピードで棚を飛び出していった。
追いかけたけど見当たらなかったから、たぶん窓から逃げたと思う。

あの声は演技だったの!?
可愛い声を出せば人間が敵意を失って怯むと知ってのこと!?
猫のことなんて何も知らなかった私は猫のあざとさに呆然とするばかり…。

大人になった今は犬も猫も好きで、飼ってはいないけど、よくネットで動画を見てる。
色んな猫を見てるとホント賢いしずるいしw、
あれくらいはフツーにやってのけるよね…と思うようになった。
でも当時はホント衝撃を受けたよ。